プロフィール
氏名:S・Kさん(32歳)
前職:特別区職員(8年間勤務)
現職:ITエンジニア(2年目/官公庁向け開発)
Q1:特別区職員を辞めようと思ったきっかけは?
特別区で働いていた8年間、住民対応から内部調整までさまざまな業務に携わりました。日々の業務に忙殺されながらも、いつも心のどこかで思っていたんです。
「この作業、本当に必要?」「もっと効率的にできないのかな」って。
業務の中で、システムやツールに関する課題を感じる場面が何度もありました。使いにくいシステム、何度も入力を求められる画面、申請が通るまでの手間。
現場で働く職員として、こうした“行政のデジタルの遅れ”にフラストレーションを感じていたんです。
ある日、ベンダーとの打ち合わせに同席した際、「こうやって行政システムは作られていくのか」と仕組みを知って衝撃を受けました。
「だったら、自分が作る側に回った方が早いんじゃないか」そう思ったことが、転職を考え始めた最初のきっかけでした。
Q2:未経験からエンジニアになるのは不安ではありませんでしたか?
技術職なんてまったく未知の世界だったので、正直かなり不安でした。
でも、調べていく中で見つけたのが、TechVillageさん。元公務員の方が対応してくれて、自分の悩みにど真ん中で共感してくれたんです。
カウンセリングでは「公務員の経験はIT業界でも強みになる」とはっきり言ってもらえたのが心に残っています。
実際、受講が始まってからも、基礎の学習だけでなく、行政経験者ならではの転職支援がしっかり整っていて、迷わず進めました。
模擬プロジェクトでは、仕様書をつくり、コードを書き、レビューを受けるという、実務さながらの経験ができました。公務員時代に培った「伝える力」「整理する力」が自然と活かされている実感があって、「やっぱり無駄じゃなかったな」と思えたんです。
Q3:現在の仕事内容について教えてください
転職後は、官公庁向けの基幹業務システムの開発に携わっています。
ちょうど今、国のとある省庁の帳票管理システムをリプレイスするプロジェクトに入っていて、業務フローの見直しから設計、実装までをチームで担当しています。
最初のミーティングで感じたのが、「あれ?これって、前職でやってた業務にそっくりだな」っていう感覚でした。
たとえば、住民票の発行や補助金の申請、庁内稟議のプロセスなど、自分が担当していた業務がそのまま“仕様書の中身”として登場してくるんです。
だからこそ、現場目線で「この画面設計だと運用が回らない」とか、「この処理、実際には○○課の決裁が必要」といった、細かな指摘ができる。
それがそのままプロジェクトの品質や納期に貢献できるので、現場出身者としての強みを感じる瞬間が多いです。
Q4:収入や働き方、生活はどう変わりましたか?
IT業界に入って驚いたのは、働き方の自由度です。
現在はフルリモートで勤務していて、必要なときに出社するスタイル。以前のように“朝8時半に出勤しなければ”というストレスは一切ありません。
また、努力やスキルが報酬にしっかり反映されるのも大きな違いです。公務員時代は「何年目か」で役職や給与が決まる世界でしたが、今は自分の成長がそのままキャリアや収入につながる。やりがいの質がまったく違います。
Q5:公務員の経験が活きた場面はありますか?
公務員の経験が「ITの現場」で役に立つことを、毎日実感しています。特に官公庁案件では、「制度を読み解く力」「住民目線で考える力」「行政特有の意思決定プロセスへの理解」などが非常に重宝されます。
たとえば、クライアントとの仕様調整では、「こういう文言では通らないかもしれませんね」「この決裁は課長決裁でいけそうです」など、自分の中にある“役所の肌感覚”が、そのまま提案の根拠になる。
これは、エンジニアだけやってきた人にはなかなか出せない強みだと思っています。
Q6:公務員からエンジニアを目指す方へのメッセージをお願いします。
公務員という仕事に誇りを持っているからこそ、「転職=逃げ」と思ってしまう方も多いと思います。
でも、私はあえて言いたいです。「逃げ」ではなく、「前進」です。
公務員で身につけた力は、IT業界でも十分に通用します。特に行政システムの世界では、その経験が武器になることを、身をもって実感しています。
TechVillageさんは、そうした可能性を一緒に見つけてくれるパートナーでした。自分ひとりでは踏み出せなかった一歩を、伴走しながら支えてくれました。
迷っている方は、まず話を聞いてもらうだけでもいいと思います。自分の経験が、思っている以上に価値のあるものだったと気づけるはずです。
編集後記
「行政の課題を、作る側として解決する」。
S・Kさんのキャリアは、公務員時代に感じていた課題意識を、そのまま次のステージへと昇華させたものでした。
仕組みを知っている人が、今度はその仕組みをつくる側へ行政のDXが求められる今だからこそ、より重要になってきております。公務員としての経験は、エンジニアの世界で確かな強みになります。
「TechVillage」は公務員特化型のエンジニア転職支援です。
無料相談も実施しております。「ITエンジニアって実際どうなのか」「ITエンジニアに向いているのか」「未経験からITエンジニアになれるのか」「支援はどんな内容なのか」等、ざっくばらんにお話しさせていただきますので、お気軽にご連絡ください。(下記より公式LINE登録の上、メッセージください)