【ITエンジニアインタビュー】“守る”という軸は変えずに。家族と未来を守るために選んだITの道 自衛隊からITエンジニアへ

目次

プロフィール

氏名: E・Sさん(29歳)
前職: 自衛隊(6年間勤務)
現職: ITエンジニア(4年目)


Q1:自衛隊から転職を考えたきっかけは?

自衛隊に入隊した当初は、「人を守る仕事」に誇りを感じていました。災害派遣などで感謝の言葉をもらえたときには、胸が熱くなったのを覚えています。

ただ、結婚して子どもが生まれたあたりから、考え方に変化がありました。演習や出張で家を空ける日が続き、家族との時間が極端に少なかったんです。「自分は誰のために働いているのか?」と自問するようになりました。
また、任期制であることや、年齢を重ねるごとに体力勝負になっていく環境にも不安があり、「このままでいいのか」と将来を見つめ直すようになったのがきっかけです。


Q2:未経験でIT業界に飛び込むことへの不安はありませんでしたか?

最初は正直、かなり不安でした。PC操作は得意なほうでしたが、プログラミングなんて触ったこともありませんでしたから。

でも調べていく中で、「今は未経験からでもIT業界にチャレンジできる時代だ」と気づきました。特に、自衛隊のような組織で培った「報告・連絡・相談」や「チームで動く力」は、IT業界でも求められていると聞き、自分にも可能性があるかもしれないと思えたんです。


Q3:最初の職場でのエンジニア経験はどうでしたか?

最初に入社したのは大手グループ会社のITエンジニア職でした。研修後、Webシステムの保守運用を担当しました。
最初の数ヶ月は毎日が勉強でしたが、職場には年齢の近い先輩も多くて、気軽に相談できる環境だったのがありがたかったです。

特に印象に残っているのは、トラブル対応のときに「冷静に、的確に動ける」と上司に評価されたことです。緊急対応に慣れているのは、まさに自衛隊時代の経験が活きた場面だと思います。


Q4:現在はどんな業務に携わっていますか?

Webアプリケーションの開発を担当しています。フロントエンドとバックエンドの両方に携わっていて、Vue.jsとPythonが中心です。

業務内容に加えて、働き方の柔軟さも大きな魅力です。現在はほとんどリモートワークなので、保育園の送迎に行ったり、子どもと夜ごはんを一緒に食べたり、家族との時間がしっかり持てるようになりました。
「家族のそばで、自分の専門性も磨ける」という今の生活は、自衛隊時代には想像もつかなかった理想の働き方です。


Q5:公務員からエンジニア転職を目指されている方へメッセージをお願いします。

「自分には無理かもしれない」と思ってしまう気持ちはよく分かります。でも、あのとき勇気を出して転職を決意した自分に、今は感謝しています。
公務員や自衛官としての経験は、民間でもしっかり通用します。むしろ「責任感」「継続力」「チームへの貢献意識」は、IT業界でも重宝されると実感しています。

これからの時代は、スキルと柔軟な働き方の両方を持てる人材が強いと思います。迷っているなら、まずは情報を集めてみてください。そして、周りと比べすぎず、自分のペースで動いてみてください。きっと新しい選択肢が見えてくるはずです。


編集後記

「家族のために」という想いが、E・Sさんを大きく動かしました。
守る対象が「国」から「家族」へと変わっても、その芯にある想いは変わらない。静かだけれど力強いその選択に、これからの時代における新しい“安定”のかたちを見た気がします。
自衛隊という全く異なる世界からITエンジニアへ。自分らしい生き方を選んだE・Sさんの姿は、多くの人にとって新たな一歩のヒントになるはずです。


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