公務員が休職中に転職を考えるときに知っておきたいこと

休職中、あるいは休職を経験したことがある公務員の方の中には、「このまま復職すべきなのか」「休職中に転職活動をしてもいいのか」「この休職歴は転職に不利になるのではないか」といった不安を抱えている方が多くいらっしゃいます。

まずお伝えしたいのは、休職を経験したことは、決して特別なことでも、恥じるべきことでもないということです。この記事では、休職中・休職経験のある公務員の方が抱えやすい疑問に、一つずつ丁寧に回答していきます。そのうえで、「これまでと違う働き方やキャリアを考える」という選択肢の一つとして、IT業界・ITエンジニアという道についても紹介します。

なお、この記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の状況については、主治医や産業医、共済組合の相談窓口、あるいは弁護士など専門家に相談することをおすすめします。

目次

1. 公務員が休職中に転職を考えるのは珍しいことではない

長時間労働や異動によるストレス、職場環境の変化などをきっかけに休職に至り、休職期間中に「今後の働き方」そのものを見つめ直す公務員は少なくありません。実際に、長時間労働で体調を崩して休職し、自分の未来を見つめ直したうえでITエンジニアとして再出発した事例や、休職を機に働き方そのものを見直した事例など、休職をきっかけにキャリアを考え直した方の体験談が複数あります。休職中に転職について考えること自体は、決して特殊なことではありません。

2. 休職中に転職活動はできるのか

就業規則・服務規程の確認ポイント

休職中に転職活動を行うこと自体を直接禁止する法律はありません。ただし、公務員には各自治体・省庁の服務規程や、休職制度上のルール(休職の目的が療養である場合、療養に専念すべきとされている場合が多いなど)が存在します。転職活動を始める前に、まずは自身の所属する組織の休職に関する規程を確認することが大切です。

在職中の転職活動と休職中の転職活動の違い

在職中の転職活動では勤務時間外に活動を進めるのが基本ですが、休職中は療養が優先されるべき期間です。心身の状態が整っていない段階で無理に転職活動を進めると、回復が遅れたり、本来の実力を発揮できないまま選考に臨んでしまったりするリスクもあります。転職活動を始めるタイミングは、心身の回復状況を最優先に判断することをおすすめします。

3. 休職歴は転職の選考に影響するのか

一般的な採用側の見方

休職歴があること自体を理由に、一律に不採用とする企業ばかりではありません。近年は、メンタルヘルスや働き方に対する社会的な理解も進んでおり、休職に至った経緯や、そこからどう向き合ってきたかを重視する採用担当者も増えています。

自ら伝える必要はない

転職活動の面接では、過去に休職した経験があるからといって、自分から積極的に伝える必要はありません。 面接で基本的に確認されるのは、これまでの経験やスキル、転職理由、志望動機、入社後に問題なく働けるかといった点です。そのため、過去の休職について特に質問されておらず、現在の勤務に支障がないのであれば、あえて自分から説明する必要はありません。 履歴書についても、休職期間を必ず記載しなければならないというものではありません。

4. 休職中に退職してもよいのか

退職のタイミングを考える際の視点

休職中に退職するかどうかは、心身の回復状況、経済的な状況、そして次のキャリアの見通しという複数の要素を踏まえて判断すべき事柄です。「休職中に退職してはいけない」という決まりはありませんが、療養に専念すべき時期に大きな決断を急ぐことは、心身への負担になる場合もあります。

収入・保障面で確認すべきこと

休職中は、共済組合等からの傷病手当金など、一定の収入保障を受けられる制度が用意されている場合があります。退職するとこうした保障の対象から外れることもあるため、制度の内容は退職前に必ず確認しておきましょう。詳細な条件は共済組合や人事担当部署への確認が確実です。

5. 復職してから転職すべきか、休職中に動くべきか

これには「絶対の正解」はありません。一度復職し、実際に働けるかどうかを確認したうえで転職活動に進む方もいれば、休職中に今後の方向性を整理し、回復後すぐに動けるよう準備だけ進めておく方もいます。どちらを選ぶ場合も共通して言えるのは、心身の状態を最優先にしたうえで、焦らず判断することです。判断に迷う場合は、主治医や産業医の意見を踏まえながら、家族や信頼できる第三者にも相談することをおすすめします。

6. 休職を経験した公務員が転職を考えるときに大切にしたいこと

まず心身の状態を整えることを優先する

転職活動は、応募書類の作成や面接など、一定のエネルギーを必要とする活動です。心身が回復しきっていない状態で無理に進めると、かえって回復を妨げてしまうことがあります。

8. 選択肢の一つとしてのIT業界・ITエンジニア

なぜ休職経験者にとって選択肢になり得るのか

IT業界、特にITエンジニアという職種は、リモートワークやフレックスタイムなど、比較的柔軟な働き方を選びやすい業界です。実際に、休職をきっかけに働き方を見直し、リモートワーク可能なITエンジニアへ転職した事例も複数あります。異動や勤務地の制約が少ない働き方を選べることは、休職の要因が環境面にあった方にとって、一つの解決の方向性になり得ます。

スキルを身につける

休職期間はプラスに捉えると仕事以外の時間があるという状態になります。この時間を活用しスキルを身につけることをおすすめします。すぐ転職するかどうかを置いておいて、この期間をチャンスと捉えてスキルを身につけることで、今後のキャリアを選びやすくなります。

9. 休職を経てITエンジニアへ転職した事例

  • 28歳女性・地方公務員が、休職をきっかけに働き方を見直し、ITエンジニアへ転職した事例
  • 31歳・区役所職員が、休職をきっかけにリモートワークを実現したITエンジニアへ転職した事例
  • 39歳の公務員が、休職を経て“本当の安定”を見つけ、ITエンジニアへ転職した事例
  • 県職員が、休職を経て自分を大切にできる環境を求めてITエンジニアへ転職した事例
  • 長時間労働で体調を崩して休職し、自分の未来を見つめ直したうえでITエンジニアとして再出発した事例
  • 県庁職員が、休職を乗り越えて自分らしく働ける職に出会った事例

それぞれの詳しい体験談は、公務員からITエンジニア転職事例からもご覧いただけます。「公務員を辞めたい」という気持ちそのものについて考えたい方は、公務員を辞めたいと思うのは甘えか?も参考になります。

10. よくある質問(FAQ)

Q. 休職中に転職活動をしていることが職場にバレますか? A. 一律には言えません。組織の規程や状況によって異なるため、まずは心身の回復を優先しつつ、疑問点は人事担当者や共済組合の窓口に確認することをおすすめします。

Q. 休職歴があると転職はやはり不利になりますか? A. 一律に不利になるとは限りません。休職に至った経緯や、そこからどう向き合ってきたかを誠実に伝えられるかどうかが重要です。

Q. 復職せずに退職することはできますか? A. 制度上は可能ですが、収入保障などの観点から、退職前に共済組合等へ制度の内容を確認しておくことをおすすめします。

11. まとめ

休職は、これまでの働き方やキャリアを見つめ直す一つのきっかけになり得ます。焦って結論を出す必要はありません。心身の回復を最優先にしたうえで、「これまでと違う働き方・キャリア」という選択肢の一つとして、IT業界やITエンジニアという道があることを知っておいていただければと思います。

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